Webサイトのローカルバックアップ兼リストア用WordPress環境作成

せっかく作成した投稿記事など何らかの理由で失ってはたまりません。
また、失わないためにも試す環境があれば安定して動かしたい環境を壊すリスクを減らすことにもなります。
自分の使っているパソコンに WordPress 環境を作成して運用しているWebサイトからエクスポート(バックアップ)したデータをインポート(リストア)します。
基本となる材料はこんな感じです。

インストール作業を楽にしてくれるツールを利用する手順もあるようです。
個々にインストールする手順はよく見つかるのでまとめてできる手順があったので試してみました。
概要は以下の内容に沿ってのまとめになります。

■Webサイトのローカルリストア用WordPress環境作成
Microsoft Web Platform Installer 5.1 Setup について

Webサイトのエクスポートとローカルへのインポート(バックアップ兼リストア) ※リンクを参照してください。
・WebサイトのWordPressよりブログをエクスポート

・ブログをローカルへのインポート(バックアップ兼リストア)

※記載の手順でリストアするとインポートで一部エラーが発生しており未解決です。
 発生したエラーはタイトルで使用している画像がなぜか取り込めませんでした。
この程度であれば手動で戻しても手間でないので手順をまとめることにしました。

 

1.Microsoft Web Platform Installer 5.1 Setup について

以下のインストールをまとめて行うことができます。

・WordPress(英語)
・php
・MySQL

WordPress(日本語)を簡単にインストールするのが目的なので別の手順と併用した手順をまとめています。
ダウンロードは以下のページより「Install this extension」をクリックして行います。

「出典元」Microsoft Web Platform Installer
https://www.microsoft.com/web/downloads/platform.aspx

「WebPlatformInstaller_x64_en-US.msi」がダウンロードされます。
つづきは 2-2.Microsoft Web Platform Installer(Web PI) インストール から!

 

2.Windows10(64bit)のIISにWordPress(日本語)をインストール

手順は以下の内容になります。

IISの有効化
Microsoft Web Platform Installer インストール
WordPress(日本語)をIISに組込む

 

2-1.IISの有効化

Windows10ではデフォルトでIISが入っていませんので利用できるように有効化する必要があります。
有効化は「コントロールパネル」ー「プログラム」にある「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。

 

「Windowsの機能」画面が開くので以下の項目にチェックを付けてOKボタンクリックします。

・インターネット インフォメーション サービス
・インターネット インフォメーション サービスのホスト可能なWebコア
・CGI

 

2-2.Microsoft Web Platform Installer (Web PI)インストール

ダウンロードした「WebPlatformInstaller_x64_en-US.msi」を実行します。
Install開始したら一気に終了しちゃいます。

php インストール

スタートメニューから「Microsoft WebPlatform Installer」をクリックします。
画面右上の虫眼鏡左にある検索テキストボックスに「php」と入力してENTERキーを押します
※ENTERキーを押さないと検索してくれません。

「PHP(x64) For IIS Express 」の行にある「追加」ボタンをクリックして「インストール」をクリックします。
以下はインストールが完了した状態です。インストール途中での設定はありませんでした。

が、インストールしたいのが「php」なのでいいんですが「Windows Cache Extension 2.0(x64) for PHP 7.4 in IIS Express」でエラーが出ています。
PHPを高速化する拡張機能で問題なさそうなので無視しています。

WordPress(英語)とMySQLインストール

今度はWeb PI画面の検索テキストボックスに「WordPress」を入力してENTERキーを押します
WordPress(英語)の行の「追加」ボタンをクリックして「インストール」ボタンをクリックします。
※2020年2月29日時点では、「WordPress 日本語版パッケージ」は検索結果に表示されていません。

MySQLの「root」アカウントの「パスワード」を入力して「続行」ボタンをクリックします。
※MySQLを直接利用する場合はないと思いますが必ずメモしてください。

画面にある項目はセキュリティ用でローカルのインポートや検証用として利用するので必要ないくきにせず入力します。
WordPressのキー生成サービスで表示する値(含まれるバックスラッシュと$は削除)を入力します。

「出典元」WordPress.org Salt Key Generator – WordPress API
https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/

続行して完了すると以下の状態になります。
パスワードの設定に表示されている値はメモっときます
※重要!このメモ間違うとWordPressにログインできなくなります。

 

2-3.WordPress(日本語)をIISに組込む

2020年2月29日時点、Web PIのWordPressは残念ながら英語版しかないので別途日本語版をダウンロードして解凍します。
※英語版を使う場合は、C:\Users\USER\Documents\My Web Sites\wordpress フォルダを使用します。
 使わない場合は不要なので削除します。

「出典元」wordpress.org WordPressを入手

ダウンロード

解凍した「wordpress」フォルダを「C:\inetpub\wwwroot\」に移動します。
※移動したフォルダにある「IIS_USRS」と「Users」に書込み権限を付与します。
 エクスプローラーで「wordpress」ファイルの「プロパティ」メニューから「セキュリティ」タブをクリックして「編集」ボタンの画面で設定します。
URL「http://localhost/wordpress/wp-admin」をブラウザで開きます。
以下のページにある「さぁ、始めましょう!」をクリックします。
メモった「データベース名」、「ユーザー名」、「パスワード」を入力します。
「テーブル接頭辞」はMySQLのテーブル名などのプレフィックス(接頭辞)になるので任意の値を設定します。
「送信」ボタンをクリックします。

※以下のページのエラーが表示される場合があります。
 IISに書込み権限を先に設定していない場合に発生します。
このページが表示されたら説明の通りテキストを新規作成した「wp-config.php」ファイルに貼り付けて「C:\inetpub\wwwroot\wordpress\」に保存します。
「インストール実行」ボタンをクリックします。

「サイトのタイトル」「ユーザー名」「パスワード」に任意の値を入力します。
※パスワードは「普通」以上じゃないと「WordPressをインストール」ボタンが夕億になりません。
「メールアドレス」は必要ないのですが必須なので適当なアドレスを入力します。
※存在するメールアドレスを設定してもメールの設定をしてないので使えません。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」チェックはサイトを公開しないので不要です。
「WordPressをインストール」ボタンをクリックします。

これでローカルのWordPressをインストール完了です。
「ログイン」ボタンをクリックしてログインして利用します。

 

3.Microsoft Web Platform Installer の IISにWordPress(英語)を組込む

※日本語版をインストールした場合は、この手順は不要になります。
Web PIでインストールしたWordPressは「C:\Users\USER\Documents\My Web Sites」フォルダに「wordpress」フォルダが作成されます。
この「wordpress」をIISのフォルダにコピーして日本語のインストールと同じ手順でインストールします。

 

4.ローカルWordPressリストアする準備

準備としてインポートする場合、エクスポートした環境と同じ状態で行う必要があります。
この準備をしないでもインポートはできますが想像の通り異なる景色になります。

・同じテーマをインストールして有効化
・同じプラグインをインストールして有効化
・外観のテーマエディターで変更したphpソースへの修正を行う
・インポートプラグインをインストールして有効化

※安定して動作しているプラグインやテーマは提供されなくなったり動作しなくなった時のためにインストールするZIPをダウンロードしておくのも大事と考えます。
ただし、セキュリティ要因で使えない場合は速やかに利用中止する必要があります。

外観のテーマエディタでいじったものは手動で反映しないとだめです。
同じテーマ・プラグインのインストールする手順については以下を参考にしてください。
インポートプラグインについても同様です。
※セキュリティ関連などデータの復元に必要でないものはインストールする必要はありません。

参照:WordPressでプラグインの追加方法

インポートプラグインが有効でない時の状態です。
WordPressの下にある「今すぐインストール」リンクをクリックしてインストールします。

インポートプラグインが有効な時の状態です。
「インポーターの実行」が表示されます。

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